老子
この本はとっても面白い。
読むたびに発見と納得することがある。
老子は、老人という意味ではない。
「〜子」読み「〜し」は孔子、孫子、荘子などなど尊敬すべき人物のことだったり、先生といった男性に贈られる中国の尊称である。
老子は、老先生という感じだ。
(ちなみに余談だが、「〜子」読み「〜こ」は、平安時代から皇族貴族など高貴な女性に贈られる名前で、現在でも名前によく使われている。子のつく人には上品さが隠れているのかも。)
老子は史記では、楚出身の老聃(ろうたん)という図書を管理する役目の人物となっている。
隠遁する前に頼まれて五千分の書を残しどこかへ去っていったと云われるが、実在は不明。
老子の書は道徳経とも呼ばれる。
本を開くと、老子曰く、
無名は天地の始めなり(第1章)
無名とは「無」、天地とは「有」をさす。
無名である無が天地を産む。
無とは万物の母である。
老先生、これ、、、宇宙っすね(困惑)
老子の書にはまだまだ、無為自然、上善如水、足るを知る、小国寡民、などなどよく知られたものあり、国家指南や人生の身の置き方にも使えるようなものもある。
ちなみに戦略、戦術家で知られている孫子は、道教の考えに触れていたという説もある。
語りたいけど語れない。それが、TAO。